Lenovo Yoga C630の購入はご注意ください。
スマホと同じLTE通信機能を内蔵したWindowsノートパソコンLenovo Yoga C630を入手しました。最新のバージョン 21H2にアップデートすべく設定からWindows Updateを行ったところ、更新できない不具合が発生しました。
by Takashi Hioki. JF1GUQ / KA8J
スマホと同じLTE通信機能を内蔵したWindowsノートパソコンLenovo Yoga C630を入手しました。
https://www.lenovo.com/jp/ja/notebooks/yoga/yoga-c-series/Yoga-C630-13Q50/p/88YGC601090
13.3型 FHD IPS液晶 (1920x1080ドット、1,677万色以上) 、マルチタッチ対応(10点)のキーボードとタッチパネルの両方を併せ持つ2in1ノートパソコンで、通常のIntel製CPUではなくて、スマートフォンに搭載されているARM CPU Qualcomm® Snapdragon™ 850 Mobile Compute Platformを採用した独自の仕様です。省電力が特長で、18時間程度の連続使用が期待できます。
現在は市場流通もほぼ売り切れた模様で、入手は主にオークションサイト(中古もしくは未使用)で行われています。2019年に発売されたこのモデル、当初は16万円以上の価格で売り出されましたが、2021年春にはソフトバンクコレクションによる破格の販売(19,800円)があり、初夏のネットニュースを賑やかにしました。
私はこの売り出しには間に合わなかったのですが、ネット通販のサイトからそこそこの格安価格で手に入れることに成功しました。LET通信機能を使ってリモートシャックにアクセスすることを計画しましたが、通常のWindowsではなく、スマートフォンで採用されているARM CPU専用のモデルであったため、RS-BA1はインストールできても通信ができなくて、断念したところでした。その後、ARM版の新しいWindows11がこのモデルに提供されるという情報が配信されましたので、改めてリモートシャックでの活用にチャレンジしようと、一旦お蔵入りしたこのノートパソコンをWindows Updateで最新の状態に更新して、OSのアップデートを待つことにしました。
不具合発生で判明した保証期間の異なるモデルの存在
最新のバージョン 21H2にアップデートすべく設定からWindows Updateを行ったところ、更新できない不具合が発生しました。念のためWindowsの初期化を行い、工場出荷状態に戻してから、再度挑戦しましたが同じ結果になりましたので、LENOVOのサイトから修理依頼を行いました。
念のためIBM-PC時代から引き継がれたシステム判定ソフト「Diagnostic」でシステムの状況を判定しました。
「失敗しました」と表示されている個所が問題のポイントです。
私の購入したYOGA C630は81JL000DJPという品番で、2022年3月まで保証が付いていました。
■Lenovo Yoga C630 製品仕様書 81JL000DJP
https://www.lenovo.com/jp/ja/static/catalog/nb-2019-yoga_C630_web_0416
おかげで宅配業者の引き取りサービス(無償)で修理を依頼することが出来ました。3日後に電話連絡があり、マザーボードの交換が必要と告げられました。修理代は無償と言うことですので、そのまま作業を続けてもらうことになりました。
ところが、引き取りから1カ月が過ぎたところ、昨今の半導体不足が影響して修理用のマザーボードの入荷目途が立たないと連絡があり、代金返還か代替機への交換が打診され、代替機の交換を希望したところ、最新のIdeaPad Flex 550 14型 (AMD)が提案されました。
この提案を受け入れましたが、やはり入荷が2か月先と言うことで、執筆時点では未着の状況です。さて、今回はLENOVOのサービスで思わぬ不幸(故障)から幸運(アップグレード機器への交換)に恵まれましたが、その際に色々調べてみたところ、ソフトバンクから放出されたYOGA C630は私の品番とは異なる81JLS00000であることが分かりました。
そのモデルでは既に保証期間が終了していて、今回のようなサービスは受けられなかったのではなかったかと、思わぬ幸運に胸をなでおろしました。
このような違いは、直面しないとなかなか分からないポイントと思いますので、レポートすることにしました。同じようなトラブルが発生している個体がオークションサイトで出品されている事案を確認できていますので、入札にはシリアル番号の確認と、レノボサイトでの保証期間の確認をお勧めします。
変わり種ノートパソコンによるLTE内蔵のARM Windows11を体験することはできませんでしたが、改めて代替機が届きましたら、リモートシャックのレポートをお送りしたいと思います。