昭和57年(1982)3月5日、日本で初めてとなるJARL直轄のレピータ局JR1WA(受信434.92MHz、送信439.92MHz、電波型式F2、F3、空中線電力10W)がJARL事務局分室(東京都豊島区巣鴨)に開設されました。JA1RL(移動)の呼び出しにJG1OHFが応答して初交信が行われました。
その後、JARL直轄レピータ局が各エリアに開設され、同年10月1日第一回レピータ局(団体局)の受付が始まり、昭和62年(1987)1月レピータ局は940局に達しました。そうした中、当時レピータ委員のJA1PK阿部さんのお勧めでMH編集部(東京都世田谷区下馬)の一隅にJR1VM(1292.30MHz F3)が開局しました。
時は移ろい(平成12年(2000)2月)MH終刊に伴いJR1VMは、JA1CVF 岡田さんの いとへいビル(東京都中野本町三丁目)へ移転、この時レピータ装置はSTANDARD EP70KFに変わっていました。後年、ビル売却の話が持ち上がり再び移転先を探すことになり、レピータ設置に理解を示すJH1VVW石井さんのご好意により東京都中央区茅場町へ移転して現在へ至ります。
ただ、移転直後にレピータ装置のEP70KFが故障して修理不能に陥り、ヤフオクで見つけたKENWOOD TKR-300Aに交換して存続することができましたが、社屋の建て替えに伴う移転によりレピータ装置にトラブルが発生、ケンウッドサービスへの修理依頼もむなしく部品の欠品により修理不能のご託宣が下りました。
1200MHz FMレピーター装置TKR-300A
JR1VM管理団体のメンバーは技術者集団でもありますので、自力による修理に挑戦することとなりました。幸いなことに故障の原因を送信部の終段と特定して修理に成功しました。この辺りの詳細はQTC-Japan 2020「KENWOOD TKR-300Aの修復」に詳しくレポートしてありますのでご参照いただければ幸いです。因みに修復プロジェクトに関わったメンバーはJH1VVW、JF1GUQ、JH1UGF、JA1CVF、JA1FUY の6名でした。
三菱M57762シングル(10W)アンプとキャリコン
この頃、JR1VM管理団体は東京都中央区日本橋茅場町にDSTARレピータの設置にも踏み切りました。さらに山梨県南都留郡山中湖村に山中湖430(DSTAR 434.10MHz JP1YLH)を開設し、富士山周遊時に有効なレピーターとして知られています。
一方、FMレピータの苦難は続くもので虎の子のKENWOODレピータが再び故障して再起不能と診断され、さすがの技術者集団もお先真っ暗に。そんな折に大阪のハムショップにSTANDARD EP70KFを見つけて行動を起こし即購入、装置を入れ替えて現在に至ります。(2024/07/02)
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