Autek Research(USA)社製
RF-1 HFアンテナ調整用測定器 "RF ANALYST”にSWRメーターを追加する!
Hisashi Nakayama JA1KJW/AK0J
RF-1 HF-ANALYSTはAutek Research(USA)社製、ポケットサイズの小型で便利なアンテナ調整用測定器ですが、全てデジタル表示です。
FREQ(1.2~35MHz)、SWR、Z(Ω)、L(μH)、C(pF)を測定できます。 すべてデジタルで表示され実際、アンテナを調整する時、周波数とSWRを同時に見たい、表示の遅れもあり見ずらい、何とかSWR信号を探しアナログメーターで表示したいと思い検討しました。
RF-1 HF ANALYST
結果、その改造方法として、M型コネクターの所にダミーとして小型のボリュームVR 500Ωを使いSWRを1~10まで可変できることをデジタル表示で確認する、VRの抵抗Rをテスターで測りました。
SWRの値は50/R or R/50で示されます、R=50ΩでSWR=1 25Ωと100Ωの時SWR=2 テスターの最小電流測定レンジで基板面をタッチしVRが50Ωの時、最小になる点を探します。
****同様にZの値はVRが0Ωの時、電流も最小になりますので間違いのないように注意願います****
基板よりSWR信号を取り出す
結果:写真の位置が良いと判断しました。しかし、メーターを入れるとSWRのデジタル値に誤差が出てきますし、電流も 0~20μA位しか振れないのでメーターにアンプを入れデジタル値に影響を与えないようOPアンプの LM358を使用し、10kΩ VRを調整して200μAのラジケーターで表示できるようにしました。
アンプはLM358を使用し基板に両面テープで貼り付けました、
ICのピン番号③:白線がSWR信号、ピン番号⑧:赤線が5V、ピン番号④:青線がGND、ピン番号①:白線がメーターへ(抵抗を入れて振れを調整)。
■ 改造の詳細を写真で見る
表示部が不安定なためコネクターを外し直結しました。
メータ信号の取り出しは GND端子の隣に穴を開け、信号端子を写真のようにラジケーターを取付けました。
可変ダミー
メーター・アンプ回路
私はその後、中身を外してアルミケースに入れました。
FINEのつまみは可変範囲が狭く実用性はないので外し、 バリコンは基板から外しボールドライブで減速してFREQ調整が楽になりました。
200μAのラジケーターは分解し目盛り板にSWR値を書き貼り付けした。 パネル面はフリーソフトのJw cadで書き、印刷後100円ショップでラミネートコーティング・フィルムを買い、表面に貼り付けてのり付けしました。
10年数年前に買った測定器ですから、最新の製品は回路が変更されているかもしれません。いずれにしましても上記の方法で信号を探し出してください。 アンテナ調整はメーターを見ることで調整しやすくなり、SWR値はデジタルで見られます。
デザインを一新したRF-1改造
RF-1の改造後の内部を見る
RF-1の改造後のサイドビュー